ミタケスゲ
Carex dolichocarpa C.A.Mey. ex V.I.Krecz.
【国内分布】北海道、本州(中部地方以北、岡山県)、九州(大分県)。【国外分布】千島、カムチャツカ。
【同定のカギ】湿原の周辺に生える多年草。小穂は、花茎の上部に集まる。頂小穂は雄性で直下の雌小穂に続く。鱗片は淡褐色で中肋部分は緑色。果胞は、熟すと開出し、雌鱗片より長く、稜間に多数脈があり、無毛、長嘴で縁に細鋸歯があり、黄緑色、口部は2歯、基部は肥厚する。柱頭は3岐。
【ノート】ミタケスゲは、北海道や中部地方以北に多く見られるが、中国地方や九州にも隔離分布する。

ミタケスゲ 中国地方や九州地方に隔離分布 広島県向原町大草田 2012年6月2日


ミタケスゲ 湿原に集団が見られる 大分県由布市 2005年6月3日


ミタケスゲ 下方の雌小穂は、短い柄がある


ミタケスゲ 頂生する雄小穂は短く雌小穂に隠れる


花序                  雌小穂、鱗片は淡褐色で短い


果胞と雌鱗片          果胞と雌鱗片      果胞は多数脈あり、無毛


果胞、口部は2歯、縁に細鋸歯    果胞と痩果          痩果

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