ムジナスゲ
Carex lasiocarpa Ehrh. var. occultans (Franch.) Kuk.
【国内分布】北海道、本州(中部・関東地方以北)。【国外分布】サハリン、千島、朝鮮、東シベリア。種としてはヨーロッパと北アメリカに広く分布。
【同定のカギ】湿地や湖沼の縁に生え、長い根茎がある。有花茎は、断面が3稜形で硬く、上部はざらつく。苞の前葉は長い。1〜3個の線形の雄小穂を頂生、雌小穂は離れてつき無柄。鱗片は黒褐色。果胞は、雌鱗片とほぼ同長またはやや長く、脈があり、疎らに有毛、短嘴、光沢があり、口部は鋭2歯となる。柱頭は3岐。
【ノート】ムジナスゲは、有花茎が3稜形で硬く、果苞の嘴が短いことで、ビロードスゲやスナジスゲと異なる。

ムジナスゲ 湿地に生育する 北海道根室市南部沼湿原 2016年7月2日


ムジナスゲ 花序 雄鱗片や雌鱗片は黒褐色


ムジナスゲ 若い小穂で、柱頭が白い 


ムジナスゲ 苞葉の葉身は長い


ムジナスゲ 花序 有花茎は3稜形で硬い


雌小穂 果胞は、鱗片と同長かやや長い


果胞と鱗片         果胞、短嘴で口部は鋭2歯

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