ナガエスゲ
Carex otayae Ohwi
【国内分布】本州(北陸地方の日本海側)。日本固有。
【同定のカギ】山地から亜高山帯の林縁に生える多年草、植物は軟質で密に叢生する。小穂は、頂部の1〜2個は雄性、雌小穂の柄は長く、下垂する。鱗片は、赤紫色で最下の雌鱗片には長い芒がある。果胞は、雌鱗片と同長、細い脈があり無毛、上部はしだいに狭まって外曲する短い嘴となり、口部は切形。柱頭は2岐。
【ノート】ナガエスゲは、タテヤマスゲと混同されることが多い。タテヤマスゲに似るが、根茎を持たず叢生し、雌小穂は長い柄を持ち下垂することで区別できる

ナガエスゲ 秋田県栗駒山 2009年7月26日


ナガエスゲ 花序、雌小穂は下垂する


花序 頂部に1〜3個の雄小穂、雌小穂の柄は長く下垂する


スキャナー像                   基部の鞘、赤褐色


花序 雌鱗片は縁が赤紫色、芒は長い


果胞と鱗片 鱗片は果胞とほぼ同長、果胞の嘴は短い

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