ナゴスゲ
Carex cucullata (Kuk.) Ohwi
【国内分布】南西諸島(沖縄島、石垣島)。日本固有。
【同定のカギ】林床や林縁に生育。基部の鞘は、淡褐色で褐色の脈がある。頂小穂は、雄性、線形で細い。雌小穂は疎らに花を付ける。雄鱗片は、先が丸く、基部が軸を巻く。果胞は、雌鱗片よりやや長く疎らに短毛、長さ2〜2.5mm、短嘴、口部は凹形。柱頭は3岐。
【ノート】ナゴスゲは、ナガボスゲに似るが、雄小穂が細長く雌鱗片の基部が軸を巻き、果胞が短いことで区別する。

ナゴスゲ 沖縄県石垣島於茂登岳 2007年3月28日


ナゴスゲ 雄小穂は長い線形、雌小穂の花は少ない


スキャナー像                基部の鞘、淡褐色で褐色の脈が目立つ


雄小穂 雄鱗片は、円頭状で基部は軸を巻く


雌小穂 疎らに花を付ける、鱗片は淡褐色で鱗片より短い


果胞 疎に有毛、嘴は短い、長さ2〜2.5mm


痩果 果胞に密に包まれる、頂部に小型の盤状付属体

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