ノゲヌカスゲ
【同定のカギ】林縁や路傍に生える多年草。基部の鞘は、褐色で光沢があり長く、立ち上がる。頂生する雄小穂は、糸状で雌小穂に隠れることが多い。鱗片は緑白色で、芒は大変長く突出する。果胞は、雌鱗片より長く、稜間に6−8脈があり、無毛または短毛を持つことがある、短嘴、口部は切形。柱頭は3岐。Carex mitrata Franch. var. aristata Ohwi 【国内分布】本州(福島県以南)、四国、九州、対馬、伊豆大島。【国外分布】台湾、中国。 【ノート】ノゲヌカスゲは、雌鱗片に長い芒があり大株となることから、アオスゲ類と間違われることがある。アオスゲ類とは、基部の鞘が褐色で立ち上がり、やや硬いこと、雄小穂が細く糸状となることで区別される。近縁なヌカスゲは、芒を持たない。ノゲヌカスゲは、乾燥した林縁や路傍に普通に見られる。
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