ノゲヌカスゲ
Carex mitrata Franch. var. aristata Ohwi
【国内分布】本州(福島県以南)、四国、九州、対馬、伊豆大島。【国外分布】台湾、中国。
【同定のカギ】林縁や路傍に生える多年草。基部の鞘は、褐色で光沢があり長く、立ち上がる。頂生する雄小穂は、糸状で雌小穂に隠れることが多い。鱗片は緑白色で、芒は大変長く突出する。果胞は、雌鱗片より長く、稜間に6−8脈があり、無毛または短毛を持つことがある、短嘴、口部は切形。柱頭は3岐。
【ノート】ノゲヌカスゲは、雌鱗片に長い芒があり大株となることから、アオスゲ類と間違われることがある。アオスゲ類とは、基部の鞘が褐色で立ち上がり、やや硬いこと、雄小穂が細く糸状となることで区別される。近縁なヌカスゲは、芒を持たない。ノゲヌカスゲは、乾燥した林縁や路傍に普通に見られる。

ノゲヌカスゲ 他のアオスゲ類より花期が早い 岡山県岡山市 2018年4月12日


花序 雄小穂は糸状


花序 雄小穂は雌小穂に隠れる


スキャナー像               基部の鞘 褐色で長く、光沢があり立ち上がる。

花序 雄小穂は糸状              雌花頴、芒は大変長く超出


果胞と鱗片           鱗片は超出       果胞、紡錘形、無毛


痩果、頂部に盤状の付属体       痩果

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