ヌカスゲ
Carex mitrata Franch.
【国内分布】本州(福島県以南)、四国、九州。【国外分布】朝鮮(南部)、中国。
【同定のカギ】林床や路傍に生える多年草で、叢生する。基部の鞘は、褐色で光沢があり立ち上がる。頂生する雄小穂は、短く糸状。最下の小穂は根生する。雌鱗片には、芒がない。果胞は、雌鱗片より長く、稜間に8−10脈があり、無毛またはわずかに短毛がある、短嘴でわずかに外曲する、口部は切形。柱頭は3岐。
【ノート】ヌカスゲは、鱗片の芒が無く、雄小穂が特に細く線形で、鞘は、褐色で長く、立ち上がる。ノゲヌカスゲとは、雄小穂がやや長く、苞の葉身がほとんどないことや雌鱗片に芒がないことで区別される。乾燥した路傍に見られる。花期がスゲ属でも早い。

ヌカスゲ 乾燥した草地に群生 岡山市北区 2006年4月6日


ヌカスゲ 花序、雄小穂は短い


花序 雄鱗片は淡褐色            花序 雌鱗片は芒が無い


スキャナー像


基部の鞘 褐色で立ち上がる、根生する雌小穂がある


果胞、脈がある        果胞、わずかに短毛    痩果、上部に盤状付属体

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