ラウススゲ 
Carex stylosa C.A.Mey.
【国内分布】北海道(知床)。【国外分布】千島、サハリン、カムチャツカ、東シベリア、アラスカ、北アメリカ北部、グリーンランド、ノルウェー。
【同定のカギ】高山の高層湿原に分布する。有花茎は、上部がざらつく。苞は、葉身が鱗片状で、葉耳は黒紫色。雄小穂は円柱形で短い柄がある。雄鱗片は赤褐色、雌鱗片は黒褐色。果胞は、雌鱗片より長く、無脈、稜に小刺、乳頭状突起を密布、短嘴、口部は全縁。柱頭は3岐で基部が残存する。
【ノート】ラウススゲは、ヌマクロボスゲに似るが、果胞が帯褐色で3稜形で扁平とならないことで区別する。花柱の基部は、果実が熟しても残存する。

ラウススゲ 北海道羅臼 2010年8月3日


ラウススゲ 花序 雄小穂を頂生、雌小穂は短い柄があり円柱形


ラウススゲ スキャナー像


花序 小穂の基部の葉耳は黒紫色、雄鱗片は赤褐色、雌鱗片は黒褐色 


雄鱗片は、赤褐色で鈍頭           果胞の口部から柱頭が出ている


鱗片と果胞           果胞の口部の柱頭    果胞、稜に刺状突起


果胞、嘴は短い          果胞と痩果       痩果、柱頭が残存する

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