サコスゲ Carex sakoensis T.Koyama
【同定のカギ】海岸の砂地や岩場に生える多年草で密に叢生し、根茎は剛強。基部の鞘は、暗褐色で古いものは繊維状に著しく細裂する。小穂は、雄雌性で上部の1/3〜3/4は雄花、1つの鞘から3〜5本の雌小穂を出す。果胞は、雌鱗片より長く、無毛、上部の縁に細鋸歯があり、しだいに狭まって嘴となり、口部は深く2裂し外曲する。花柱基部は湾曲することが多い。柱頭は3岐。【国内分布】九州(トカラ列島)、沖縄。日本固有。 【ノート】サコスゲは、ヒゲスゲに似るが、雌小穂が1鞘から2−5本出ること点が異なる。また、サコスゲは主に沖縄地方に生育するが、花期が他のスゲよりはやい。
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