サコスゲ
Carex sakoensis T.Koyama

【国内分布】九州(トカラ列島)、沖縄。日本固有。
【同定のカギ】海岸の砂地や岩場に生える多年草で密に叢生し、根茎は剛強。基部の鞘は、暗褐色で古いものは繊維状に著しく細裂する。小穂は、雄雌性で上部の1/3〜3/4は雄花、1つの鞘から3〜5本の雌小穂を出す。果胞は、雌鱗片より長く、無毛、上部の縁に細鋸歯があり、しだいに狭まって嘴となり、口部は深く2裂し外曲する。花柱基部は湾曲することが多い。柱頭は3岐。
【ノート】サコスゲは、ヒゲスゲに似るが、雌小穂が1鞘から2−5本出ること点が異なる。また、サコスゲは主に沖縄地方に生育するが、花期が他のスゲよりはやい。

サコスゲ 沖縄県国頭郡国頭村辺戸岬 2007年4月21日


花序 1つの鞘から3本以上の小穂を出す


花序 小穂は雄雌性で、上部の半分以上が雄花


雌小穂 雌鱗片の芒は長く3mm以上


果胞、口部は深く2裂        果胞と痩果     痩果、花柱の基部は湾曲

プレビュー付き和名検索へ 和名検索へ 学名検索へ 図鑑Topへ