サンインヒエスゲ
Carex jubozanensis J.Oda et A.Tanaka

【国内分布】本州(福井県−鳥取県、広島県の日本海側)。日本固有。
【同定のカギ】アカマツ林の林床や乾燥した樹林内に生える多年草で、疎らに生え、長い匐枝がある。果胞は、雌鱗片より長く、熟すとやや開出し、無毛、上部はしだいに狭まり長い嘴となり、口部は2歯。花柱の基部は湾曲する。柱頭は3岐。
【ノート】2004年に鳥取県をタイプロカリティとして新種発表された。長い匐枝、長嘴の口部が2歯となることが特徴的である。

サンインヒエスゲ、マット状に生育  広島県山県郡北広島町龍頭山 2009年6月13日


サンインヒエスゲ 鳥取県鳥取市鹿野町鷲峰山 2007年5月21日


花序、雄小穂を頂生し棍棒状     雌小穂、果胞は長い嘴があり熟すと開出する


長い匐枝がある             やや乾燥した松林の林縁にも生育する


雌小穂、果胞は鱗片より長い


果胞と鱗片           果胞、嘴は長い    果胞、嘴の口部は2歯となる  


果胞と痩果        痩果、花柱の基部は湾曲する

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