ササノハスゲ
Carex pachygyna Franch. et Sav.

【国内分布】本州、四国。日本固有。
【同定のカギ】林縁や林床に生える多年草で、ゆるく叢生する。短い根茎があり、その根茎には数個の節があり、球状に肥厚する。苞の葉身は、短く仏炎苞状。果胞は、多数の脈があり、平滑、嘴は大変短く、口部は平切形。柱頭は3岐。
【ノート】ササノハスゲは小穂が球状であり、冬にも地上部が枯れずに残る。短い根茎には節があり、瘤状に肥厚することも特徴である。ササノハスゲは日本特産であり、本州の近畿地方、中国地方、四国地方にのみ見られる。

ササノハスゲ 大阪府河内金剛山 2005年5月15日


ササノハスゲ 岡山県岡山市北区掛畑 2008年5月22日


ササノハスゲ 葉の幅は広く、常緑     葉の裏面に斑点状の模様があるタイプ


花序 小穂は球状                苞葉の葉身は仏炎苞状


花序 小穂は節から2-3個出る          鱗片は果胞より短い


果胞、鱗片、柱頭        果胞、嘴は短い       果胞と痩果


小穂の基部の前葉 前葉は果胞状

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