サツマスゲ
Carex ligulata Nees

【国内分布】本州(関東地方以西)、四国、九州、対馬、トカラ列島。【国外分布】台湾、朝鮮、中国、インド。
【同定のカギ】樹林内に生える多年草で、ゆるく叢生する。果胞は、雌鱗片より長く、密に毛が生え、嘴はやや内曲し長嘴、口部は2又。柱頭は3岐。
【ノート】サツマスゲは、有花茎が立ち上がり苞葉が特に長いのが特徴で、花の無い時期はイネ科と間違うほどである。果胞に短毛を密生する。近縁種にテンジクスゲCarex ligulata Nees. var. maubertiana (Franch.) f. latifolia Makino がある。テンジクスゲは中国南部原産であるが、栽培種として日本でも見られ、小穂が上部に集まってつくことでサツマスゲと異なる。

サツマスゲ 岡山県岡山市東区瀬戸町弓削 2008年5月15日


サツマスゲ 有花茎はざらつく、苞葉は小穂より特に長い、雄小穂は頂生し細い線状


サツマスゲ 花期の早い時期


雌小穂、短い柄がある          果胞は鱗片より長く、密に毛が生え、長嘴


テンジクスゲ 小穂が上部に集まる

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