サヤマスゲ
Carex hashimotoi
Ohwi
【国内分布】
本州(長野県木曽、岐阜県、滋賀県)。日本固有。
【同定のカギ】
林縁の斜面に生える。やや叢生、稀に短い匐枝。苞葉は短く刺状。小穂は長い柄を持ち、鱗片は緑白色。果胞は、雌鱗片より長く、明瞭な脈、短毛を密布、短嘴、口部は凹形、基部は長柄。柱頭は3岐。
【ノート】
サヤマスゲは、シバスゲ節に見えるが痩果の頂部に盤状付属体がなく、基部に長柄があることで区別できる。ヒカゲスゲ節の他の種とは基部の鞘や鱗片が淡緑色であることで異なる。
サヤマスゲ 岐阜県恵那市 2008年5月19日
基部の鞘 淡色で前年の葉が残る
花序 小穂は長い柄を持つ、苞葉は刺状で短い 雌小穂は長い柄を持つ
雌小穂 鱗片は緑白色 果胞は密に毛に包まれる
果胞と鱗片 果胞、基部に長い柄 果胞、腹面
果胞の口部は凹形 果胞と痩果 痩果、基部に長い柄
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