ショウジョウスゲ
Carex blepharicarpa Franch.

【国内分布】】北海道、本州、四国、九州。【国外分布】朝鮮(欝陵島)、サハリン、千島。
【同定のカギ】草原や路傍の湿った斜面に普通に生える多年草で、大株となる。基部の鞘は暗褐色で、光沢がある。果胞は、雌鱗片より長く、基部に短柄、稜間に4−6脈があり、やや密に毛が生え、嘴は短く、口部は凹形。痩果は、基部に短柄。柱頭は3岐。
【ノート】ショウジョウスゲは低地から高山まで広い地域に生育し個体変異が大きい。雄小穂は棍棒状となり、雌鱗片は赤みがかった褐色で鈍頭から凹形である。若い基部の鞘に光沢があることも分類の形質として使える。

ショウジョウスゲ 渓谷の岩場に群生 広島県神石郡猿鳴峡 2006年5月6日




ショウジョウスゲ 花序 雄鱗片は成熟すると淡褐色


ショウジョウスゲ 雄小穂、雌小穂共に柄がある


雌小穂 果胞は鱗片より長い         鱗片は凹形または短い芒がある


果胞、背面、密に有毛     果胞、側面、基部に柄


果胞と痩果          痩果、基部に柄

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