シュミットスゲ
Carex blepharicarpa Franch.

【国内分布】】北海道の高山。【国外分布】千島、サハリン、カムチャツカ、東シベリア、朝鮮北部。
【同定のカギ】高山の高層湿原や湖畔の湿地に生える多年草で、やや叢生する。有花茎は、硬く、鋭3稜形で著しくざらつく。果胞は、雌鱗片より長く、無脈、乳頭状突起を密布し、稜に沿ってまばらに細鋸歯があり、嘴は短い。柱頭の基部は残存し、果胞口部より出ることが多い。柱頭は2岐。
【ノート】シュミットスゲは、オハグロスゲに似るが、基部の鞘の色が濃いこと、葉身が小穂よりも長い点が異なる。

シュミットスゲ 北海道羅臼 2011年7月11日


シュミットスゲ、スキャナー像            花序、小穂に柄は無い


シュミットスゲ 雌小穂、鱗片は赤褐色、残存した花柱が果胞口部から出る


基部の鞘、濃褐色            有花茎、鋭3稜形で著しくざらつく


果胞と鱗片        果胞、残存した柱頭が口部より出る   果胞と痩果

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