シラスゲ
Carex doniana Spreng.

【国内分布】】北海道、本州、四国、九州、対馬、南西諸島、伊豆諸島。【国外分布】東アジア、マレーシア、ヒマラヤ。
【同定のカギ】山地の林床や林縁に普通に生える多年草で、オオカブトなり匐枝を持つ。葉裏に乳頭状突起を密布。雄小穂を頂生し、雌小穂は線柱形で下垂する。鱗片は蒼白色で果胞より短い。果胞は、陵間に3−5脈あり、平滑、嘴は長く、口部は2歯。柱頭は宿存することが多い。柱頭は3岐。
【ノート】日当たりの良いやや乾いた場所にも生育しており、雄小穂が短く斜上して垂れ下がらない個体もある。

シラスゲ 長崎県対馬厳原 2007年5月2日


シラスゲ 花序 雄小穂を頂生、雌小穂は柄がほとんど無い 


雌小穂 密花、鱗片は果胞より短い       柱頭を宿存する


果胞と鱗片         果胞、長嘴で口部は2歯


果胞と痩果         痩果、花柱は宿存する

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