チュウゼンジスゲ
Carex longerostrata C.A.Mey. var. tenuistachya (Nakai) Yonek.

【国内分布】】本州(中部)、九州。【国外分布】朝鮮、中国(東北)。
【同定のカギ】山地の草地や林縁に生える多年草で、ゆるく叢生し、細長い匐枝がある。基部の鞘は淡褐色〜黒褐色、古いものは繊維状に細裂。雌小穂の花は疎花。果胞は、雌鱗片より長く、開出し、疎に短毛が生え、長嘴、口部は深い2歯。痩果の頂部の付属体は湾曲する。柱頭は3岐。
【ノート】チュウゼンジスゲは、ヒエスゲ(マツマエスゲ)に似ているが、長い匐枝を出し、大株とならず疎生することで区別される。

チュウゼンジスゲ 北海道苫小牧市樽前山 2001年6月9日


未熟な花序                スキャナー像、長い匐枝を持つ


雄小穂 淡褐色、棍棒状        雌小穂 果胞は鱗片より長く、口部は深い2歯


果胞 未熟、嘴は長く、口部は深い2歯

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