タカネヤガミスゲ
【同定のカギ】高山の草地に稀産する多年草で、根茎は分岐し、やや叢生。花序は、3〜5個の無柄の小穂を密に頂生する。頂小穂の基部にのみ少数の雄花を付ける。果胞は、雌鱗片より超出し、稜間は5−7脈、両縁はざらつき、基部に短柄があり、上部は急に狭まって短嘴となり、口部は背面が裂け全縁。柱頭は2岐。Carex lachenalii Schkuhr. 【国内分布】北海道(大雪山)、本州(中部地方の高山)。【国外分布】北半球の寒帯、ニュージーランド。 【ノート】タタカネヤガミスゲは、ハクサンスゲに似るが、小穂が有花茎の上部に集まり、鱗片が帯褐色であること、ノルゲスゲとは果胞が雌鱗片より超出することで区別できる。
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