タカネヤガミスゲ
Carex lachenalii Schkuhr.

【国内分布】北海道(大雪山)、本州(中部地方の高山)。【国外分布】北半球の寒帯、ニュージーランド。
【同定のカギ】高山の草地に稀産する多年草で、根茎は分岐し、やや叢生。花序は、3〜5個の無柄の小穂を密に頂生する。頂小穂の基部にのみ少数の雄花を付ける。果胞は、雌鱗片より超出し、稜間は5−7脈、両縁はざらつき、基部に短柄があり、上部は急に狭まって短嘴となり、口部は背面が裂け全縁。柱頭は2岐。
【ノート】タタカネヤガミスゲは、ハクサンスゲに似るが、小穂が有花茎の上部に集まり、鱗片が帯褐色であること、ノルゲスゲとは果胞が雌鱗片より超出することで区別できる。

タカネヤガミスゲ 北海道大雪山白雲岳 2008年8月5日


タカネヤガミスゲ 花序、小穂は柄が無く、頂部にかたまる


花序、頂小穂の下部に少数の雄花      雌小穂、果胞より鱗片は短い


果胞と鱗片         果胞、口部は背面が裂ける


痩果              痩果、側面

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