タニガワスゲ
Carex forficula Franch. et Sav.

【国内分布】北海道、本州、四国、九州、対馬。【国外分布】朝鮮、中国北部。
【同定のカギ】渓流や山地の湿地に多い多年草で、叢生し、大きな株となる。葉の縁は著しくざらつく。基部の鞘は,赤褐色で、糸網がある。果胞は、雌鱗片より長く、稜間は無脈、無毛、小紫点がある、嘴は長く両側に細刺がつき、口部は切れ込みの深い2歯となる。柱頭は2岐。
【ノート】タニガワスゲは、葉が濃緑色で裏面が粉白色であり、果胞の嘴は長く両側が粗渋となることで他種と区別できる。直径50 cm近くの大株となることもある

タニガワスゲ 若い時期の花序、大株となる 岡山県総社市 2005年4月29日


タニガワスゲ 葉は濃緑色                花序


花序 頂生する雄小穂は柄がある        雌小穂は、柄が無い


スキャナー像                  基部の鞘、糸網がある


雌小穂、鱗片は紅褐色            果胞、嘴が長く、口部は2歯


果胞は鱗片より長い            果胞、嘴は長く、両側に細刺


痩果

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