タテヤマスゲ
Carex aphyllopus Kuk.
【国内分布】本州(中部地方以北)。日本固有。
【同定のカギ】高山の湿原や湿った草地に生える多年草で、長い根茎がある。小穂は頂部の1〜3個は雄花、雌小穂は無柄〜短柄。果胞は、雌鱗片と同長または短く、稜間に3−4脈があり、無毛、上部はしだいに狭まって外曲する短い嘴となり、口部は切形。柱頭は2岐。
【ノート】タテヤマスゲは、亜高山から高山の湿地や草原に生育し、鱗片や鞘が赤紫色を帯び、横走する根茎を持つ。タテヤマスゲは、ナガエスゲと似るが、下方の雌小穂は柄がほとんど無く、下垂せず直立する。また、ヒルゼンスゲとは、果胞が短いことが異なる。

タテヤマスゲ 群馬県至仏山 2010年7月14日


タテヤマスゲ 花序


花序、頂小穂は雄小穂             雄小穂は1〜3個


スキャナー像 長い匐枝がある。


花序、鱗片は赤紫色           雌小穂、果胞は雌鱗片と同長か短い


前葉、雌小穂の柄に鱗片状の前葉がある。


痩果、嘴は短い       痩果は果胞に緩く包まれる      痩果

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