テキリスゲ
Carex kiotensis Franch. et Sav.
【国内分布】北海道、本州、四国、九州、伊豆諸島(八丈島)。日本固有。
【同定のカギ】山地の湿った草地に生える多年草で、密に叢生する。有花茎と葉は硬く、著しくざらつく。雌小穂は、柄が長く下垂する。果胞は、雌鱗片とほぼ同長、稜間に脈はなく、無毛、褐色斑点があり、嘴は短く、口部は凹形または2小歯。柱頭は2岐。
【ノート】テキリスゲは、小穂が下垂し、叢生し大株となり、有花茎や葉の縁が著しくざらついて硬いことで他の種と区別できる。和名は植物全体が手を切るように著しくざらつくことによる。

テキリスゲ 徳島県美馬郡木屋平村 2003年6月7日


テキリスゲ 雌小穂は柄があり下垂する。有花茎や柄、葉は著しくざらつく。


花序、雄小穂は線形で花穂            雌小穂、鱗片は短い芒


果胞と鱗片          果胞、無毛で嘴は短い

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