トカラカンスゲ
Carex conica Boott var. scabrifolia (T. Koyama) Hatus.
【国内分布】トカラ列島、宇治群島。日本固有。
【同定のカギ】林縁の日当たりの良い斜面に生え、叢生する。葉は硬く、濃緑色でざらつく。雌小穂は先端に雄花を付けやすい。果胞は、雌鱗片より長く、疎に有毛、太脈、口部は2歯。柱頭は3岐。
【ノート】トカラカンスゲは、オオシマカンスゲに似るが、果胞が太脈、雌鱗片の芒が短い点が異なる。ヒメカンスゲとは、植物体が大型、葉が硬質、雌花が密花などで区別する。

トカラカンスゲ 植物が大型で葉は硬質 鹿児島県三島村黒島 2004年4月25日


トカラカンスゲ 雌小穂の先端に短い雄花を付けることが多い


トカラカンスゲ 花序 鱗片は赤褐色


花序 雌小穂                  雌小穂、鱗片の芒は短い


果胞と鱗片         果胞、太い脈、口部は2歯   果胞、側面、疎に有毛


痩果、頂部に盤状の付属体      痩果

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