ツクシナルコ
Carex subcernua Ohwi
【国内分布】本州(紀伊半島)、四国、九州、対馬、トカラ列島(中之島)。
【国外分布】中国(浙江省)。
【同定のカギ】平野の湿地にまれに生える多年草で叢生し、大株となる。有花茎は鋭3稜形で上部はざらつく。葉の裏面は乳頭状突起を密布し帯白色。小穂は下垂し、頂小穂は、雌雄性で先端は雌花で基部は雄花。鱗片は帯褐色。果胞は、雌鱗片と同長またはやや長く、稜間に太い4−5脈があり、乳頭状突起を密布する。嘴は短く、口部は切形。柱頭は2岐。
【ノート】ツクシナルコは、アゼナルコに似るが、葉の幅が狭く、果胞には長い明らかな脈があることで異なる。

ツクシナルコ 宮崎県延岡市熊野江 2014年5月4日


ツクシナルコ 花序、頂小穂は雌雄性で上部が雌花、下部が雄花


花序 下垂する、頂小穂は雌雄性


スキャナー像                  基部の鞘は黒褐色、根は太い


雌小穂、鱗片は褐色             雌鱗片は芒があり、果胞とほぼ同長


果胞、太い脈がある     果胞、乳頭状突起を密布      果胞、側面


果胞と痩果           痩果,広卵形         痩果、側面

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