ツルカミカワスゲ
Carex sabynensis Less. ex Kunth var. rostrata (Maxim.) Ohwi
【国内分布】本州、九州。【国外分布】朝鮮。
【同定のカギ】山地の湿地や草地に生える多年草で、やや叢生し、長い匐枝がある。頂小穂は雄性、側小穂は雌性で柄は短い。果胞は、雌鱗片より長く、5−8脈があり、疎らに有毛、短柄を持つ。上部は急に狭まり短嘴となる。柱頭は3岐。
【ノート】ツルカミカワスゲは、カミカワスゲに似るが、長い地下匐枝を持つことで異なる。本邦では、ツルカミカワスゲの方がカミカワスゲより分布域が広いように思われる

ツルカミカワスゲ 広島県向原町大草田 2012年6月2日


ツルカミカワスゲ 花序、頂小穂は雄性で鱗片は淡褐色。小穂は柄が短い。


スキャナー像 長い地下匐枝がある。


雌小穂 鱗片は淡褐色で短い芒がある。


果胞と鱗片          果胞、背面、脈がある   果胞、側面、疎らに短毛


果胞、腹面         痩果、頂部に環状付属体

プレビュー付き和名検索へ 和名検索へ 学名検索へ 図鑑Topへ