ツルミヤマカンスゲ
Carex sikokiana Franch. et Sav.
【国内分布】本州(箱根、伊豆、三重県、兵庫県)、四国、九州(北部)。日本固有。
【同定のカギ】山地の林床に生えるで、やや叢生し、地上性の長く太い匐枝がある。雌小穂は疎花である。果胞は、雌鱗片より長く、無毛、短嘴、口部は凹形。柱頭は3岐。
【ノート】ツルミヤマカンスゲは、他のミヤマカンスゲ類と地上性の長く太い匐枝を伸ばすことで区別され、果胞は無毛。ワタリスゲに似るが、基部の鞘が紫褐色であることで区別できる。

ツルミヤマカンスゲ 林床にマット状に生育 高知県高岡郡東津野村 2005年6月11日


ツルミヤマカンスゲ 花が少ないが、匐枝でも増殖することができる。


花序                    基部の鞘は赤実かかった紫褐色


スキャナー像


長い地上性の匐枝がある


雄小穂、鱗片は赤褐色            雌小穂、果胞と鱗片


果胞、口部は凹形       果胞、細い脈       果胞、ほとんど無毛


痩果、頂部に小型の盤状付属体

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