ワタリスゲ 
Carex conicoides Honda

【国内分布】四国、九州。日本固有。
【同定のカギ】林床や路傍に生え、地上性の匐枝を伸ばす。基部の鞘は、淡褐色。鱗片は、緑白色。果胞は、雌鱗片より長く、長さ4.3−4.5 mm、疎毛、縁は細鋸歯、長嘴、口部は2小歯。柱頭は3岐。
【ノート】ワタリスゲは、ツルミヤマカンスゲに似るが、葉の幅が1.5−2.5 mmと狭く(ツルミヤマカンスゲは4−8 mm)、基部葉鞘は淡黄色−淡褐色で(ツルミヤマカンスゲは紫褐色)、果胞に毛があることで区別される。

ワタリスゲ 山道脇の湿った場所にマット状に生育 香川県香川郡塩江町大滝山 2004年6月20日


ワタリスゲ 地上性の匐枝を伸ばす


ワタリスゲ 基部の鞘は、淡緑白色〜淡褐色 地上性の匐枝がある


ワタリスゲ 地上性の長い匐枝がある


ワタリスゲ 雄鱗片は緑白色     雌小穂 雌鱗片は緑白色、疎らに果胞を付ける


雌小穂、果胞は鱗片より長い      雌小穂、果胞の口部は2小歯、鱗片は緑白色


果胞、嘴は長い         果胞、疎に有毛     痩果、頂部に盤状付属体

プレビュー付き和名検索へ 和名検索へ 学名検索へ 図鑑Topへ