ヤブスゲCarex rochebrunii Franch. et Sav.

【国内分布】本州、四国。【国外分布】台湾、中国、マレーシア、インド。
【同定のカギ】平地から山地の林床や路傍などに生え、大株となる。苞の葉身は著しく長い。小穂は雌雄性で基部に少数の雄花を付ける。小穂は離れてつき、特に下部の小穂は離れやすい。果胞は、雌鱗片よりやや長く、稜間に少数脈があり、無毛、嘴から果胞の2/3のあたりまで鋸歯縁を持つ狭い翼があり、上部はしだいに狭まって長嘴となり、口部は2歯。柱頭は2岐。
【ノート】ヤブスゲは、マスクサとは柱頭が2岐であることで区別できる。また、タカネマスクサとは果胞が狭卵形であり、翼の幅が狭いことで区別される。

ヤブスゲ 埼玉県秩父市蓼沼 2002年6月9日


ヤブスゲ 苞葉の葉身は長い、小穂は離れて付く


ヤブスゲ 


小穂は雌雄性、基部に雄花          雌小穂、鱗片は半透明


ヤブスゲ 果胞は鱗片より長い、稜間に脈がある、果胞の上部の縁に鋸歯のある狭い翼


果胞、口部は2歯           果胞と痩果           痩果

プレビュー付き和名検索へ 和名検索へ 学名検索へ 図鑑Topへ