ヤチカワズスゲ
Carex omiana Franch. et Sav.
【国内分布】北海道、本州、四国、九州。日本固有。
【同定のカギ】湿原や湿地に普通に生える。無柄の小穂を離れて付ける。小穂は、雌雄性で基部に少数の雄花。果胞は、雌鱗片より超出し、無毛、完熟すると著しく開出し、基部は海綿状に肥厚、長嘴、嘴の縁はわずかにざらつき、口部は2歯。柱頭は2岐。
【ノート】ヤチカワズスゲは、日本の湿原に生育する代表的な種である。カワズスゲやチャボカワズスゲとは植物全体が大型で、果胞の長さが4.2 mm以上と大きいことで区別する

ヤチカワズスゲ 湿地に広く分布 長野県北佐久郡軽井沢町 2004年6月7日


ヤチカワズスゲ 山形県飽海郡遊佐町 2008年5月31日


ヤチカワズスゲ 小穂は無柄で、果胞は熟すと反転する


若い花序                 小穂は、雌雄性で基部に少数の雄花


果胞は熟すと反転             果胞は鱗片より長い、鱗片は褐色


果胞、基部は肥厚、嘴は長い、口部は2歯            痩果

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