ヤガミスゲ
Carex maackii Maxim.
【国内分布】北海道、本州、九州。【国外分布】朝鮮、中国、東シベリア。
【同定のカギ】河川敷の砂地や湿った湖畔の岸に生え、叢生する。有花茎は、著しくざらつき、夏期に著しく伸び、その後倒れる。花序は、花茎の頂部に無柄の小穂を密に付ける。小穂は、雌雄性。果胞は、雌鱗片より超出し、無毛、両縁は狭い翼があって縁は鋸状となり、完熟すると背曲、基部は円形で海面質、短柄、上部はしだいに狭まって長嘴となり、口部は2歯。柱頭は2岐。
【ノート】ヤガミスゲは、オオカワズスゲに似るが、有花茎は細くて長く伸び、花期には穂が倒れ、果胞が小さく、葉鞘の腹面に横皺がないことで区別できる。

ヤガミスゲ 河川敷の水辺に広く分布 岡山県総社市清音 2006年5月27日


ヤガミスゲ 花序、上部に集まる、夏期には花茎がのびて倒れる


ヤガミスゲ 小穂は、雌雄性で基部に少数の雄花、柄が無く密花


ヤガミスゲ スキャナー像



果胞 鱗片より超出、無毛、両縁には狭い翼、縁は鋸状、基部は海綿状、口部は2歯

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