ヤクシマカンスゲ
Carex morrowii Boott var. laxa Ohwi
【国内分布】九州(屋久島)。日本固有。
【同定のカギ】屋久島の渓谷の岩場や林縁に生える。葉は、幅3−8 mm、やや軟質、縁はざらつく。雌小穂は、果胞が疎らに付く。果胞は、雌鱗片より長く、稜間に7−8脈があり、平滑、上部は急に狭まり長い嘴となり、縁には刺毛があり、口部は2歯となる。柱頭は3岐。
【ノート】ヤクシマカンスゲは、カンスゲと似るが、葉は軟質でやや細く、果胞が細長く、雌小穂の果胞は疎ら。屋久島の岩場に生育。

ヤクシマカンスゲ やや湿った岩場に点在して生育 鹿児島県屋久島 2004年4月30日


ヤクシマカンスゲ 葉は、カンスゲより細く、柔らかい


ヤクシマカンスゲ 花序、雄小穂は線状で長い


ヤクシマカンスゲ 雌小穂、果胞は疎らに付く


ヤクシマカンスゲ スキャナー像 基部の鞘は、暗褐色〜赤紫色


ヤクシマカンスゲ 雌小穂、果胞は鱗片より長い、口部は2歯


果胞と鱗片、鱗片は淡色     果胞、7〜8脈         果胞、側面



果胞、嘴の縁に刺毛あり      痩果            痩果

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