ヤクシマスゲ
Carex atroviridis Ohwi
【国内分布】九州(鹿児島県南部と屋久島)。日本固有。
【同定のカギ】九州の南部、屋久島の山地の林縁に生える。基部の小歯、淡褐色。雄小穂は、頂生し線形で柄は長い。雌小穂は、離れてつき疎らに花を付ける。果胞は、雌鱗片より長く、稜間に5−8脈があり、疎らに短毛があり、上部は急に狭まって嘴となり、口部は2小歯でやや外転する。柱頭は3岐。
【ノート】ヤクシマスゲは、ミヤマカンスゲに似るが、基部の鞘は紫褐色とならず淡褐色である。アオミヤマカンスゲとは、鱗片が褐色となり異なる。ヤクシマスゲスゲは、ミヤマカンスゲとアオミヤマカンスゲの中間的な形態を示す。

ヤクシマスゲ 登山道の林縁に群落をつくる 鹿児島県屋久島 2009年6月15日


ヤクシマスゲ 花茎は細い、葉は幅広くやや硬い


ヤクシマスゲ 鱗片は淡褐色、雌小穂は果胞を疎につける

ヤクシマスゲ シンタイプ(KYO)


花序、雌小穂は疎花            雌小穂、鱗片は果胞より短い


果胞、疎らに短毛があり、嘴はやや外転する  痩果


果胞は鱗片より長い        口部は2小歯

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