ヤマタヌキラン
Carex angustisquama
Franch.
【国内分布】
本州(東北地方)。日本固有。
【同定のカギ】
山地の渓流沿いや湿原に生育し、大株となり横走する地下茎がある。基部の鞘は、黄褐色、糸網がある。雌小穂は、円柱形で密花。果胞は、鱗片と同長または長く、稜間は無脈、無毛、上部に乳頭状突起、短嘴、口部は2裂。柱頭は2岐で宿存する。
【ノート】
ヤマタヌキランは、東北地方の火山地に見られ、嘴が短く、稜にのみ刺毛があることで区別できる。
ヤマタヌキラン 火山帯の斜面に群生 山形県栗駒山 2009年7月25日
ヤマタヌキラン 群生地、葉は柔らかい
ヤマタヌキラン 雌小穂の柄は細く、熟すと花茎が下垂する
ヤマタヌキラン 花序、雌小穂は楕円形〜円柱形
ヤマタヌキラン 雄小穂を頂生し、鱗片は濃赤紫色
ヤマタヌキラン スキャナー像、短い根茎がある
雌小穂、果胞や雌鱗片より短い 雌小穂、柱頭は宿存する
ヤマタヌキラン 果胞と鱗片、果胞、痩果
果胞と鱗片 果胞、脈は不明瞭 果胞、稜上に刺毛
痩果は果胞に緩く包まれる 痩果
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