ヤラメスゲ
Carex lyngbyei Hornem.
【国内分布】北海道、本州(東北地方、北陸地方)。【国外分布】東北アジア−北アメリカの周北地域。
【同定のカギ】海岸や高層湿原などに生育し、大株となる。剛強で太い根茎がある。有花茎は、鋭3稜形で上部はざらつく。基部の鞘は、紅褐色、繊維状に細裂氏糸網がある。1〜3この雄花を頂生、雌小穂は柄が長く下垂する。果胞は、無毛、厚膜質、乳頭状突起を密布し、小紫斑点を持つことがあり、嘴は短く、口部は切形。柱頭は2岐。
【ノート】ヤラメスゲは、全草が大型で硬く大株となる。雌小穂は柄が長く下垂する。雌鱗片は紫褐色で果胞より長く、小穂全体が褐色を帯びる。また、葉は枯れても丈夫なので縄や敷物に利用されたこともある。

ヤラメスゲ 大株となり群生 北海道根室市南部沼湿原 2008年7月5日


ヤラメスゲ 有花茎は鋭3稜形、1〜3個の雄小穂を頂生


ヤラメスゲ 雌小穂、鱗片は果胞より超出し紫褐色、柄が長く下垂する


ヤラメスゲ スキャナー像 太い匐枝がある、基部の鞘は紅褐色で糸網がある


ヤラメスゲ 太い根茎がある


雌小穂、雌鱗片が超出              雌鱗片は紫褐色


果胞と鱗片         果胞、嘴は短く口部は切形  果胞は乳頭状突起を密布

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