ヤリスゲ
Carex kabanovii V. Krecz.

【国内分布】北海道(大雪山の高層湿原に稀産する)。【国外分布】サハリン。
【同定のカギ】雌雄異株(まれに同株)で、高山の湿地に生える。葉は硬質。花序は、単性だがまれに雄雌性。果胞は、雌鱗片より長く、背面に少数脈あり、無毛、後に斜めに開出、上部は狭まってやや長い嘴となり、口部はやや開出した2歯があり、基部は海綿状に肥厚する。柱頭は3岐。
【ノート】カンチスゲに似るが、葉の幅が広く、小穂が長い。また、果胞の嘴は長く、口部はやや深い2歯となり、果胞が雌鱗片より長い。

ヤリスゲ 高山の湿地に生育、雌雄異株 北海道大雪山忠別沼 2008年8月5日


ヤリスゲ 雌株、雌花を頂生


ヤリスゲ、雄株                   ヤリスゲ、雌株


ヤリスゲ 雌花、果胞は雌鱗片より長い、果胞は熟すと斜めに開出


果胞は無毛          果胞と痩果           痩果


ヤリスゲ 果胞の口部はやや深い2歯、基部は海綿状に肥厚、痩果

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