ヤチスゲ 
Carex limosa L.

【国内分布】北海道、本州(近畿地方以北)。【国外分布】サハリン、千島、朝鮮北部、周北極地域。
【同定のカギ】高層湿原に生え、匐枝がある。葉は、乳頭状突起を密布し粉白色。雌小穂は、短柱形で柄が長く下垂する。果胞は、雌鱗片より短く、細脈があり、短嘴、乳頭状突起を密布、口部は全縁。柱頭は3岐で基部は残りやすい。
【ノート】ヤチスゲは、ダケスゲに似るが、雌小穂の数が少なく(ヤチスゲ、1〜2個:ダケスゲ、2〜3個)、果胞が長い(ヤチスゲ、3.5〜4mm:ダケスゲ、2.5〜3mm)。

ヤチスゲ 湿地に群生 兵庫県氷ノ山 2004年6月18日


ヤチスゲ 花序 雌小穂は1〜2個


ヤチスゲ 雄小穂は線状で頂生する


ヤチスゲ スキャナー像 雌小穂は長い柄があり下垂する、匐枝がある

花序、雌鱗片は赤褐色で長い          果胞は、乳頭状突起を密布し粉白色


             雌小穂 鱗片は、果胞より長く短芒がある


果胞と鱗片         果胞、乳頭状突起密布      果胞、粉白色


果胞口部、平切形      痩果は果胞に緩く包まれる      痩果

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