ビロードテンツキ
Fimbristylis sericea (Poir.) R.Br.
【国内分布】本州 (茨城県、新潟県以西)、伊豆半島、四国、九州、琉球 (奄美大島、沖縄島)。【国外分布】台湾、中国、インド、マレーシア、オーストラリア。
【同定のカギ】海岸の砂地に生える多年草で、太く根茎があり、枯れた葉鞘におおわれる。植物体全体に、ビロード状の白毛を密生する。有花茎は、高さ10−30 cm、やや太く硬い。葉は、肉厚で、幅1.5−2 mm、有花茎の基部に多数つき、先端は内巻き。花序は、散房状で3−10個の小穂を頭状につける。鱗片は、長さ3−5 mm、灰褐色、白毛を密生し、短い芒を持つことがある。痩果は、長さ1.5 mm、表面は平滑。花柱は、やや扁平、無毛。柱頭は、2岐、まれに3岐。
【ノート】ビロードテンツキは海岸の砂地に分布し、太い根茎があり、ビロード状の毛で全体がおおわれる。

植物全体に白毛を密生する。  鳥取県鳥取市 2002年9月17日


花序は短い枝の先に3-10個の小穂がある。   小穂は、鋭頭でやや角ばる。


鱗片は、白毛を密生、短芒がある。    痩果の表面は平滑、花柱はやや扁平で無毛。

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