ヒメヒラテンツキ
Fimbristylis autumnalis (L.) Roem. & Schult.
【国内分布】北海道、本州、四国、九州、対馬、琉球 (奄美大島、徳之島)。【国外分布】朝鮮南部、中国、北アメリカ。
【同定のカギ】平地の湿地や水田の畦に生える小型の1年草で、植物体は柔らかく、叢生し、無毛、匐枝はない。有花茎は、扁平、高さ15−30 cm。花序は、複散房状、2−3回分枝し、多数の小穂をつけ、長さ5−8 cm。小穂は、披針形で小型、長さ3−6 mm、鋭頭、赤褐色、7−15個の花をつける。鱗片は、広披針形、長さ1.5−2 mm、鋭頭、竜骨がある。痩果は、長さ約0.7 mm、横断面は3稜形、表面は平滑、まれに小さな瘤状突起がある。柱頭は、3岐。
【ノート】ヒメヒラテンツキはノテンツキによく似ているが、1年草であり葉は柔らかく、匐枝がなく、小穂や鱗片が短い。

岡山県総社市奥坂 2003年8月27日


スキャナー像、花序は複散房状、2−3回分枝し、多数の小穂をつける。


小穂は鋭頭、鱗片は鋭頭で龍骨がある。  痩果は、平滑で、たまに瘤状突起がある。

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