テンツキ
Fimbristylis dichotoma (L.) Vahl
【国内分布】本州、四国、九州。【国外分布】朝鮮南部、満州南部。
【同定のカギ】日当たりの良い路傍や田の畦、山地に生える1年草で、植物体全体に毛がある。毛の量には個体差がある。有花茎は、高さ15−50 cm、ときに有毛。葉は、幅1.5−5 mm、ときに有毛。基部の鞘は、多くは有毛、茶褐色。小穂は、やや多数ついて、長卵形、長さ5−8 mm、赤褐色を帯び、光沢があり、多数の花を密につける。鱗片は、長さ2−3 mm、無毛、鋭頭。痩果は、長さ1−1.2 mm、横断面はレンズ形、隆起する楕円形の格子紋があり、完熟後は黄白色になる。花柱は、扁平、有毛。柱頭は2岐。
【ノート】テンツキは、クグテンツキに似るが、葉などに毛を持ち、植物体が小型であり、痩果の格子紋はクグテンツキよりも隆起が顕著である。

岡山県浅口市寄島町 2003年9月1日


花序は多くの小穂をつける      小穂は、柄の先に単性で鱗片には毛はない


痩果は、レンズ形で格子紋があり、花柱は有毛

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