イセウキヤガラ
Bolboschoenus planiculmis (F.Schmidt) T.V.Egorova
【国内分布】北海道、本州、四国、九州。【国外分布】朝鮮南部、台湾、ロシア極東部、中国−ヨーロッパ。
【同定のカギ】海水の出入りする河口域や半塩性湿地に生える小形の多年草で、匍匐根茎を長く伸ばす。有花茎は、高さ30−70 cm、横断面は3稜形。苞葉は、上部の1個が直立し、花序より長い。花序は、通常1個の小穂を頂生するが、まれに2−3個の小穂を仮頂生する。鱗片は、長さ4.5−6.5 mm、表面に短毛を密布し、先端は長い芒がある。痩果は、長さ3.5 mm、両面はやや凹む。刺針状花被片は、6本、痩果より短く、下向きにざらつく。柱頭は、2岐 (まれに3岐)。
【ノート】イセウキヤガラは、通常、花序は1個の小穂を頂生する。また、苞葉は直立する。

長野県揖斐川 河口   1964年8月4日


花序は通常1個の小穂を頂生。       若い果実および刺針状花被片、葯

プレビュー付き和名検索へ 学名検索へ 図鑑Topへ