コウキヤガラ (エゾウキヤガラ)
Bolboschoenus koshevnikovii (Litv.) A.E.Kozhevn.
【国内分布】北海道、本州、四国、九州。【国外分布】韓国、満州、中国、台湾、ロシア極東部、シベリア、中部アジア−中部ヨーロッパ。
【同定のカギ】海岸近くの湿地に見られる多年草。基部は塊茎となり長い匐枝を出す。有花茎は、高さ50−100 cm。苞葉は、葉状、1−3枚で長く伸びる。花序は、頭状で頂部に密集し、1−2個の小穂は柄を持つ。鱗片は、長さ5−6 mm、細毛があり、凹頭、中肋は突出して芒となる。痩果は、長さ3.5−4 mm、光沢のある黄褐色、扁平、両面が少し凹む。刺針状花被片は、2−4本、長さは痩果の1/2以下で下向きにざらつく。柱頭は、2岐。
【ノート】コウキヤガラは小穂の柄がほとんどなく花序は頭状となり、痩果はレンズ形、柱頭は2岐、果期に脱落しやすいことでウキヤガラと異なる。

岡山県浅口市寄島町   2003年9月8日


花序は頭状、頂部に密集。1-2個の小穂は柄がある。小穂は、赤褐色。

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